雑誌掲載のご案内と西脇診療所閉院のお知らせ
【 西脇病院からのお知らせ 】
2015/08/04(火)
理事長 西脇健三郎
医療法人志仁会西脇診療所
所長 杉本孝義
拝啓
暑さ厳しき折、如何お過ごしでしょうか。
平素より格段のご厚情を賜り感謝申し上げます。
さて、私ども精神科医療機関におきましては、うつ病、依存症対策が迫れている昨今であります。とくに、平成27年12月より50名以上の企業体において、ストレスチェックが義務付けられることになっております。
そうなりますと、当然、その職員の方々へのメンタルヘルスに対する私どもの関与は、今まで以上に重きをなすことになります。
しかし近年、うつ病等の精神疾患に罹患された方々は、その多くが現状の薬物療法、簡易精神療法のみでは治療完結、いや回復もままならない、といったことが明らかになっております。そこで、現在、(集団)認知行動療法併用の有効性が注目されているところです。
この度、当院の(集団)認知行動療法を取り入れた復職のためのリハビリテーション活動が『【Newsweek(日本語版)7月14日号】-2015年7月7日発売』に掲載、紹介されました。
当サイト内で記事をご覧いただけますので、ご一読いただければ幸いです。
(→掲載記事の閲覧はこちらから)
尚、その紹介頁に西脇診療所も掲載、紹介させていただいておりますが、同診療所は平成27年8月31日をもって閉院することに致しました。
20数年前、長崎市中心部の一般医療機関(とくに救急病院)の医師より、うつ病等の精神科疾患が明らかに内在するにも関わらず、身体症状を主訴とする患者のためのサテライトクリニックの開設要請がありました。
そこで、平成7年4月3日に医療法人志仁会西脇診療所を開設致しました。
以後、一般医療機関、企業、公的機関等よりの紹介受診を数多く受け入れ今日に至っております。
一方で、医療法人志仁会西脇病院も、これまでの誤った精神科病院の在り方、つまり、非自発的入院に重きをおいた姿勢を改め、本来あるべき任意契約に基づく精神科医療サービスの提供が必要最大限可能な施設に整備し、運営することに努めてまいりました。
結果、病床数も昭和45年に定床260床であったところを2度の新改築で平成25年には定床218床に削減いたしました。結果として平成26年には、平均在院日数も161.9日と全国平均を大きく下回るに至っております。
そして、そういった病院環境を確保することで、20年前の一般医療機関の医師の要請で、診療所を受け皿としてきた気分障害圏内の多くの患者さんが、現在は、本院に直接受診されておられます。さらに、今回ご紹介させていただきました「復職」を視野に入れたリハビリテーションプログラムに早期導入可能ともなっております。
よって、西脇診療所は開設当初の目的を果たしたとして平成27年8月31日をもって閉院することと致しました。今後は、病床削減、サテライトクリニックの閉院を行ったことで、より機能的で、専門性の高い精神科専門病院として皆さま方の信頼を得られますよう努めてまいる所存でございます。
今後ともお力添えいただきますよう宜しくお願い申し上げます。