活動プログラムのご案内

うつ病リハビリテーションプログラム(DRP)

内容

うつ病リハビリテーションプログラム(Depression Rehabilitation Program=DRP)は、同じような「うつ病」を抱えた方々が、

  1. うつ病とはどういう病気だろう?
  2. うつ状態をどう過ごしていけばよいだろう?
  3. 再発しないためにはどうすればいいだろう?

などを他のメンバーとともに考え、今後の生活をより良くしていくための「知恵」を身につけ、少しでも気楽に過ごしてもらえるようになることを目的としています。
入院による静養と併せて、メンバーとともにうつ病特有の行動パターンや「考え方のクセ」にも目を向けて、これまでのご自身の対人関係のとり方などを見つめなおしていただきます(アサーティブな表現方法等)。

特色

プログラムは主に集団療法として行われ、うつ病を抱えた方が「自分だけではない」という体験をしていただくことから始まります。

  • 医師・看護師・精神保健福祉士・栄養士・薬剤師等の多職種がチームとして関わり、患者さんを支援しています。
  • うつ病とアディクションの問題を抱える方は、医学的に親和性が認められることから、ARP(アディクションリハビリテーションプログラム)と合同で行われるプログラムも準備しています。
  • ストレスがどのように作用し、影響を及ぼすのか、メカニズムを学ぶことができます。
  • うつ病を抱えた患者さんは周囲の理解・協力も必要とするため、家族の方々に対し、「うつ病ファミリーミーティング」も行っています。(※現在休止中です)

対象

うつ病を抱え、主治医よりプログラム参加を必要とされる方

参加案内

主治医よりプログラム参加の依頼を受け、看護師による個別面接(発症・入院経過のインタビュー)を行います。

プログラムの紹介

うつ病勉強会

「うつ病ってどんな病気?」をテーマに、うつ病の一般的な症状のタイプや“うつ病になりやすい人?”、病状の経過や薬の副作用などについて、講義形式で行います。

「ストレスと健康」勉強会

「ストレスと健康」をテーマに、その身体面・精神面・社会面への影響について、西脇院長が講義します。

福祉サービス情報局

精神保健福祉士が、様々な社会資源に関する知識や情報を提供します。
“ソーシャルワーカーを知っていますか?”

心と栄養

正しい食生活のあり方、栄養の知識・知恵を「やさしく・楽しく」情報提供します。個々の健康増進(食生活の改善)への動機付けのお手伝いをします。

スポーツ

「健全な魂は健全な肉体に宿る」といわれています。
身体機能の向上や、チームプレーを通して人間関係の融和について考えていただきます。
ストレッチやスポーツなど体を動かすことを通して、ストレスの軽減が期待されます。

グループミーティング

同じように「うつ病」を抱えたメンバーの集まりです。“自分だけではない”という体験を通して病気の受容を促します。
うつ病特有の“考え方のクセ”に着目し、そのことによる感情への対処法や「アサーション・トレーニング」や「ストレスコーピング」の知識を得ることで、より良い対人関係の感覚を取り戻せるようにはたらきかけます。

ストレスケアエクササイズ

不安や心の疲れを解消させるとともに、ストレスのコントロール法を練習(エクササイズ)していきます。

体操&レクリエーション

療養中(入院中)の体力低下の防止にはたらきかけていきます。また、レクリエーションという集団活動を通して、円滑な対人交流を促していきます。

心の探検隊

絵画・コラージュなどの芸術活動を行いながら、気分の発散や癒しを味わっていただきます。また、作品を通して自分の内面への気づきを促すことも目的としています。

うつ病ファミリーミーティング

うつ病の方を支えておられるご家族の方々も、同じように悩みを共有し、対応の仕方を一緒に考え、家族自身も自らの生き方を見つめ直すことを目的としています。